蒸し炒めは野菜の味が驚くほど濃くなる

朝食を抜いたり、昼も夜も外食ですませたりすると、テキメンに不足するのが野菜の摂取量。
何とか野菜をとらなくちゃ、とサラダやおひたしを注文しても、それでとれる野菜の正味量は1日分には到底及ばない。

 

1日分の野菜をしっかりたっぷり食べるには、やっぱり自分で作るのが一番。
朝食や昼食でとりきれないなら、夕食で一気に挽回しよう。

 

そんなときにぴったりなのが、蒸し炒めという調理法。

 

野菜を切って鍋に並べ、ごく少量の水と油を垂らし、ふたをして1〜3分加熱するというもので、蒸し料理の進化版ともいえる。

 

鍋ひとつで短時間で作れて、簡単。
その上、野菜の旨みが凝縮されるのでとにかく美味しいから、一度に驚くほどの量の野菜を無理なく食べられる。

 

例えば、カリフラワーとブロッコリーの蒸し炒めは、使う野菜が365gと、1皿で1日の目標量の350gを上回る。
蒸し炒めレシピを試せば、お通じや代謝が改善し、体が軽くなること間違いなし。

 

蒸すというのはそもそも、科学的にも優位性が立証されたヘルシーな料理法。
ゆでると湯に溶け出してしまう水溶性ビタミンなどの栄養分も、蒸すと野菜にとどまりやすい。
また、同様の理由で蒸した野菜はゆでた野菜よりも甘味が強いことも分かっている。

 

蒸し炒めは、そうした蒸し料理のメリットをそのまま受け継ぐうえ、湯を沸かす手間が必要ないから、蒸すより手軽。
さらに、ブロッコリーを蒸し炒め、蒸し、ゆでのの三つの調理法で同じ時間だけ加熱して食べ比べたところ、味も香りも歯ごたえも蒸し炒めが圧勝で、しかも蒸し炒めは冷めてから食べても美味しさが続くことが分かった。

 

どんな野菜も蒸し炒めにできる。
いつもの味噌汁やシチューも、最初に野菜を蒸し炒めしてから作ると素材の旨みが凝縮し、格段に美味しくなる。

 

忙しい中でも、あっという間に作れるから、料理が楽しくなること間違いなし。
蒸し炒めをマスターすれば、それだけで野菜を取る量が自然と跳ね上がるはず。